なぜ茨城で自動車盗難が多い?
茨城県警が出した3つの答え
茨城県警察ホームページより
人口あたりの自動車保有台数が多いから
(1,000人あたりの自動車保有台数全国第2位)
道路網が整備されているから
(道路総延長距離全国第2位)
都心より地価が安く、平地が多いから
(可住地面積全国第4位、ヤード把握数全国第2位)
狙われる場所

- 犯行前の下見も多数
狙われる車

- 新しい年式の新車(主に高級車)
- 車両年式が10年以上経過した車
- 貨物車やトラクター、油圧ショベル、フォークリフトなどの特殊車両
- 1998年以降に製造されたスポーツカー
狙われる時間

- 深夜~朝に集中
2022年 車両本体盗難数(全国)
日本損害保険協会
第24回自動車盗難事故実態調査結果より抜粋
上位10車種:1,453件
その他車種:1,203件
車両部品も狙われています。


盗難防止対策グッズ・サービスの
ご相談・購入は茨城トヨペットへ
① ナンバープレートの盗難対策
部品ねらいの第一位はナンバープレートです。犯行グループはナンバープレートを偽造ナンバーに付け替えたりします。ターゲットにならないように「盗難防止ネジ」でナンバープレートを守りましょう。ナンバープレートが盗まれると再交付の手続きが必要なだけでなく、ナンバープレート未装着のクルマは公道を走れません。

② タイヤ・ホイールの盗難対策
大事なタイヤ・ホイールを盗難から守る。タイヤ目的の盗難が発生しており、新車装着時やスタッドレスタイヤなどの高性能タイヤ、デザイン性のある純正ホイールがターゲットにされています。「装着しておけばよかった…」となるまえにホイールロックで安心を。

③ バッテリーの盗難対策
近年、トラックのバッテリー盗難事件が全国規模で多発しています。トラックのバッテリーはむき出しの状態で取り付けられており、盗まれやすくなっているため盗難対策が必要です。

④ カーナビの盗難対策
カーナビはお車の中でも高価な部類に入る装備。ナビゲーションロックはカーナビと車を固定しているネジと交換するだけのカンタン装着。しかも装着後はパネル下に隠れるため、目立ったり、使い勝手を損なったりすることがありません。

基本的な対策
物理的な車両の固定装置の活用
- バー式ハンドルロック
- タイヤロック
駐車場所での防犯対策
- 門戸の施錠
- 防犯カメラ
- センサーライト
その他の視覚的な対策
- ボディカバー
- 駐車監視機能付きのドライブレコーダー
- カーアラーム(振動センサー付)をドアに取付ける
- シャッター付きのガレージ
GPS発信機の取り付け
- 盗難後のGPS追跡サービス付きのものも
セキュリティサービスの活用
- 保険会社やセキュリティ会社の車両追跡サービスなど
盗難の手口 - 01
車両本体の電子制御装置に侵入

イモビカッター/キープログラマー
スマートキーや車両ごとに設定されているIDコードを書き換える機器を悪用した車両盗難の手口です。
対策
「イモビカッターガード」と呼ばれる装置を取り付ける
イモビカッターガードを取り付けた車にイモビカッターが使われると、警報音が鳴る、IDコードの書き換えができなくなる、エンジンがかからなくなるなどの機能が作動します。
盗難の手口 - 02
スマートキーの微弱な電波を利用して犯行

リレーアタック
リレーアタックは、車の所有者が持つスマートキーの微弱な電波を機器で増幅させることで車近くにいる仲間に届け、車に正規の鍵を持っていると認識させてロックを解除する手口です。複数人でリレーのように中継機を介して電波を送信するため、この名で呼ばれます。
コードグラバー
コードグラバーは、スマートキーでドアロックする時にキーが発する電波を受信しIDコードを複製する機器です。受信範囲は100~500m圏内と言われており、窃盗犯は車に近づくことなくIDコードを複製できるため、ドライバーが車から離れた隙に車を盗難されてしまいます。
対策
移動の際はスマートキーの電波が遮断できるケースに入れる
自宅でキーを保管する際も玄関付近などに鍵を置かないる
スマートキーを「節電モード」★に設定し電波の受信待機を停止する
- トヨタ車 スマートキー節電モード設定方法(一部の車種、年式で不可)
- ①スマートキーの施錠ボタン を押しながら 、解錠ボタン を2回押します。
- ②インジケータが4回光り、節電モードの設定が完了します。
- ③解除は、スマートキーのいずれかのボタンを押してください。なお、節電モード設定中はスマートエントリー&スタートシステムは使用できません。
リレーアタック防止装置
スマートエントリーシステム(※)を一時的に無効化する仕組み。スマートキーのボタンで解除できます。
※スマートエントリーシステムとは、スマートキーをポケットなどに入れたままで、ドアロックの操作やエンジンの始動をすることができる機能のことです。
盗難の手口 - 03
スマートキーの電波がなくても犯行可能

CANインベーダー
自動車内部のコンピューター同士をつないだネットワークの1つがCANです。車両の一部を分解し、専用機器を接続しコンピューターに侵入。ドアの解錠からエンジン始動まで車両を自由に操ります。車内外の純正盗難防止装置も作動しません。所要時間は3分程度。短時間で盗難されてしまう最新の手口です。
対策
車の左側面を壁際に駐車し左前のタイヤ付近に人が入り込めないようにする
CAN通信システムへの侵入は左フロントバンパー付近から行われることが多いためです。
防犯ブザーの設置
ドアを開けると警報サイレンが鳴る物が効果的です。
デジタルイモビライザーの設置
専用の電子キーを使って車両のデジタル信号と融合することで、エンジン始動やエンジン停止をコントロールします。
車両盗難の被害に
遭ってしまったら……
盗難被害届
最寄りの警察署・交番に被害届を出します。車種、ナンバー、色、特徴などの情報と、盗難日時、場所、状況などを知らせる必要があります。
陸運支局
車がなかなか戻ってこない場合は一時抹消登録もしくは税金の支払いを停止する申請を。
自動車保険
警察に被害届を提出後、すみやかに保険会社に事故の報告をしてください。その後に保険会社に相談の上、ご契約の中断などの手続きを行ってください。車両保険では、車両が発見されない場合は全損扱いとして、またすぐに発見された場合で、車両に損害があれば修理費用などが支払われます(保険会社により、支払内容が異なる場合がございます)。詳しくは、ご加入されている保険会社にお問い合わせください。
車の防犯対策を実施しよう
自動車メーカーが盗難防止のための機能を開発しても、窃盗犯たちとのいたちごっこは続きます。結局は自分の愛車は自分で守るしかありません。盗難対策は複雑なことではなく、すぐに取り入れられるものも多々あります。自分に合った方法で、大切な愛車を盗難から守りましょう。