TOYOTA GAZOO Racing GR86 /
BRZ Cup PROFESSIONAL Series Round 3
梅雨入りしたばかりの東北、予選は雨に見舞われるも、箕輪卓也は2番手獲得
しかし、決勝では痛恨のスタートミスが……。それでも追い上げ、5位でゴール
2025年6月14〜15日 スポーツランドSUGO(宮城県) | クラブマンシリーズ 晴れ/ドライ 13周(39台)
箕輪卓也選手 予選2番手/決勝5位
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupに、IBARAKI TOYOPET RACING TEAMは引き続き参戦。
「IBARAKI TOYOPET GR86」で、プロフェッショナルシリーズに中山雄一選手を擁するも、今回も海外レース参戦のため欠場。
一方、新たにクラブマンシリーズにもフル参戦し、箕輪卓也選手に「CABANA GRつくばGR86」を託す。
第3戦の舞台はスポーツランドSUGOだ。
金曜日に行われた専有走行では、赤旗中断でタイヤの美味しいところが使えなかったにもかかわらず、1分39秒812を記録していた箕輪卓也選手。路面温度が50度にも迫りながら、自らの持つレコードタイムに肉薄したのは、SUGOがオフに路面改修を行ったこと、そして直前にFIA-GT3によるJAPAN CUPの練習走行があったため、程よく路面にラバーが乗ったからだ。
6番手ではあったが、予選に向けて箕輪選手は手応えを感じていた。
ところが、予選の行われる土曜日に東北地方は梅雨入りし、朝からあいにくの雨模様。
レースウィーク通じ、また自身のキャリアの中でも「雨のSUGOは初めて」という箕輪選手ではあったが、計測3周目に1分45秒661を記録して2番手に。
その後も周回を重ねたが、雨量は増したため、上位陣の誰もがタイムアップできず。
ポジションはそのまま保たれ、箕輪選手はフロントローから決勝に臨むことになった。
箕輪卓也選手
「予選の20分を3分割すると、最初の1/3がいちばん雨量は少なくて、その後、徐々に増えていったという感じでした。タイムは前半出せて、自分としてはベストを尽くせたと思いますが、トップとはちょっと差があるので……。いきなりの雨でしたが、そのあたりの見極めの精度を高めていきたいですね。SUGOの雨は本当に初めてで、けっこう死ぬ気で行ったんですけど(苦笑)。今後は雨のテストもやって、差を埋めていきたいと思います」
日曜日には天気が一転し、早朝から青空が広がっていた。決勝はドライコンディションでの戦いに。好位置から臨んだ箕輪選手だったが、スタートで出遅れてしまい、7番手にまで順位を落とす。しかし、2周目の4コーナーで1台を、5周目の1コーナーでもう1台をかわして5番手に浮上。その間に1秒以上広がっていた前との差を、次第に詰めていく。
終盤には3番手を争う集団にも追いつき、背後からプレッシャーをかけ続けるも、相手もなかなかミスを犯さず。最後は縦一列でのチェッカーとなり、箕輪選手は5位でゴールした。
箕輪卓也選手
「半クラをつなぎすぎてしまって、車が微妙に転がって、『あ、やばい』とサイド引いたり、半クラを戻したりしている間にスタートになって、出遅れてしまったという状況でした。
もうちょっと抜いてきたかったんですが、序盤からペースを上げられたはずなのに、自分のドライビングを車に合わせられませんでした。
そこが合わせられたら3位に、ぎりぎり表彰台に行けたんじゃないかな、と思います。
本当に今回は車も良かっただけに、皆さんには申し訳ないんですけど、切り替えて次、しっかり頑張りたいと思います」
中居邦宏エンジニア
「まぁ、ヨーイドンで、終了でした(苦笑)。車の調子はとりあえず、雨も悪くなかったし、そんなに悪くなかったと思うんですよね。あとは本人が頑張るしかない、そんなところです」
シリーズ第4戦は北海道の十勝スピードウェイで7月12〜13日に開催されます。IBARAKI TOYOPET RACING TEAMと箕輪選手の活躍をご期待ください。