TOYOTA GAZOO Racing GR86 /
BRZ Cup PROFESSIONAL Series Round 2
予選のミスが悔やまれる箕輪卓也選手。それでも3ポジションアップの7位を獲得
スポット参戦の阪本知洋選手は本戦出場、11台抜きを果たす
2025年5月24〜25日 モビリティリゾートもてぎ(栃木県) | クラブマンシリーズ くもり/セミウェット 10周(48台)
箕輪卓也選手 予選10番手/決勝7位 | 阪本知洋選手 予選36番手/決勝25位
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupに、IBARAKI TOYOPET RACING TEAMは引き続き参戦。
「IBARAKI TOYOPET GR86」で、プロフェッショナルシリーズに中山雄一選手を擁するも、今回は海外レース参戦のため欠場。
一方、新たにクラブマンシリーズにもフル参戦し、箕輪卓也選手に「CABANA GRつくばGR86」を託す。
また、今回は昨年の最終戦以来のスポット参戦となる、阪本知洋選手も戦線に加えることになった。
昨年のもてぎGR86/BRZ Cupは11月開催とあって、気候的な条件から、自ら持つレコードタイムの更新は難しいと思われていた箕輪卓也選手だったが、実際そのとおりの状況に。それでも予選で、どれだけ近づけるか注目された。
心配された雨も降らずに済み、また近頃、夏日が続く中では空が曇って、むしろ涼しいぐらい。
予選は箕輪選手、阪本選手ともにA組での走行となった。阪本選手はセッション前半に勝負をかけ、2分20秒588をマーク。
昨年記録した自己ベストを更新するも、金曜日の専有走行でミッショントラブルを抱え、1周しか走れなかったことを思えば、まだまだ伸び代はありそう。
後半に勝負をかけた箕輪選手は、本来ならアタック1周のはずが、自らのミスで2分17秒467に留まり、さらに2周攻めるも更新ならず。A組の順位としては、箕輪選手が5番手、阪本選手は18番手となり、それぞれ決勝には10番手、36番手から臨むこととなった。
箕輪卓也選手
「結果的に1コーナー、2コーナー、3コーナーでミスをしてしまって、気温が低いことを、もうちょっと頭に入れておいて、アウトラップでももう少しだけタイヤを温めておけば……っていうところでした。車が良かっただけに、自分の失敗で申し訳ない感じなんですけど、切り替えて明日の決勝、意地でもポイント獲れるように頑張りたいと思います」
阪本知洋選手
「なんとか出せました。走り方をニュータイヤに合わせられたというのがあったんですが、まだ行けたと思うんです、分析したら。
コーナー、コーナーでコンマ数秒はまだ縮められるので、本当は19秒台に行くかなと思っていたんですけど。頑張ります、決勝は」
予選の終了後、夕方から降り始めた雨は日曜日の朝にはやんだものの、クラブマンシリーズの決勝までに路面は完全に乾いてはいなかった。走行ライン上ではないイン側のグリッドとあって、不利かと思われたが、箕輪選手の蹴り出しは良く、オープニングラップのうちに9番手に浮上。8番手を争う集団の中でバトルを繰り広げていく。
そして、7周目の1コーナーで先行する車両のミスを見逃さず、箕輪選手は8番手に浮上。なおも続いた後続のチャージを凌ぎ切ってフィニッシュ、さらに3位でゴールしたドライバーが接触によるタイムペナルティを課せられたため、ひとつ順位を上げて7位を獲得した。
一方、阪本選手もスタート直後の渋滞を巧みにかわし、1周目を終えたところで早くも30番手に。上位陣の後退だけでなく、自らオーバーテイクも重ねて25位でゴールし、実に11ポジションアップに成功した。
箕輪卓也選手
「スタートはまずまず良かったですね。内圧、前半苦しいのはわかっていて我慢しつつ、中盤からペース良くなり始めて、前の2台がバトルしてミスったところをしっかり見逃さず、前に出ることができました。それでも、全体としてペースがなかったので……。そのペースがなかったのも、予選でしっかり決めきれずに1周じゃなくて、3周も余分に走った分が来ていると思うので、予選、決勝、全体を含めて僕の戦略ミス、ドライビングミスでこうなってしまいました。
次戦のSUGOは得意なので切り替えてまた、みんなでいいレースをしていきたいと思います」
阪本知洋選手
「何台抜いたんだろう。3台ぐらい? わからない(苦笑)。コントロールしながら、タイヤと話しながら、ミッションいたわりながら走っていました。でも、抑えて走った方がタイム出ていたようです! うまくいきました。気持ち良く走れましたので、レースできたという感じですね。中盤までは接戦でしたね。前もいたし、後ろもいたし、7〜8台、団子だったのかな。そこの真ん中に入っていたので。
後半戦はタイヤがタレつつも、前が落ちたところ、ミスったところを抜いたという感じです。レースできました、楽しめました」
中居邦宏エンジニア
「ふたりとも予選より順位を上げてきてくれましたが、箕輪くんの場合は、予選を失敗しているので、そこだけですね。3ラップ使っちゃったことが問題。それが決勝で前に離されちゃった原因ですね。
阪本さんは予選を、もう少し行けなかったのは、金曜日にミッション壊れているので、そこが原因かなと思います。
でも、決勝では粘ってくれて、いい感じでした。
次のSUGOは苦手ではないと思うので、走行スケジュールが少ないのが気がかりなんですが、いかに有効に時間を使えるが勝負だと思います」
シリーズ第3戦は宮城県のスポーツランドSUGOで6月14〜15日に開催されます。IBARAKI TOYOPET RACING TEAMと箕輪選手の応援を、引き続きお願いします。