TOYOTA GAZOO Racing GR86 /
BRZ Cup PROFESSIONAL Series Round 6
予選は不発で、9番手に甘んじるも決勝では4ポジションアップに成功。5位でゴールし、ランキングも単独3位に
2024年9月14〜15日 岡山国際サーキット(岡山県) | 曇り/ドライ 12周(33台) | 中山雄一 予選9番手/決勝5位
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupに、IBARAKI TOYOPET RACING TEAMは引き続き参戦。「IBARAKI TOYOPET GR86」で、4年目のタッグとなる中山雄一選手を擁し、プロフェッショナルシリーズの全8戦に臨む。第6戦の舞台は岡山国際サーキットである。
9月も半ばだというのに、まだ残暑が厳しい岡山国際サーキットが舞台のシリーズ第6戦。金曜日の公式練習では、1分46秒435を記して3番手だった中山選手だったが、土曜日の予選では、コンディションの著しい変化が仇に。温度的にはそう違いはなかったものの、路面に乗ったラバーの違いで、ブリヂストンのタイヤにマッチしなかったのだ。他メーカーのユーザーがトップ5を独占する中、雲が日差しを遮るタイミングを見計らって後半勝負としながらも、1分46秒297を記すに留まり、トップからコンマ3秒遅れの9番手に甘んじた。
「今日の路面に、ちょっと僕らのタイヤが合わなかったですね。上位が全部他社のタイヤになっていました。昨日はSFライツの後でしたが、今日はクラブマンが走った後だったので、路面に合っていませんでした。路面温度はほぼ同じぐらいで、気温も同じぐらいで、フィーリングも一緒ぐらいだったんですが、みんなの伸び幅が大きかったということで。ただ、ブリヂストン選手権の中では悪くないところにいるので、そこはしっかり、順位じゃなくて。それでも、決勝では今のペース崩さないで、やって行きたいと思います」(中山選手)
天気予報では、日曜日の降雨が告げられており、実際に未明から降った雨で早朝のコースが濡らされていたが、予報は覆されて、プロフェッショナルシリーズの決勝が行われる頃には、完全にドライコンディションとなっていた。
9番手からスタートを切った中山選手は、オープニングラップの渋滞を巧みにすり抜け、まずはひとつポジションを上げることに成功。その後も前を行く車両に遅れをとることなく続き、チャンスを待つ。ペースにも優れたことから、6周目には7番手、7周目には6番手、8周目には5番手にまで浮上。そのバトルの間に、4番手との差は4秒にまで広がってしまうも、なおもペースの落ちない中山選手は、さらなるオーバーテイクこそかなわなかったものの、最後は2秒半まで差を詰め、ドライバーとしての意地、そしてブリヂストンタイヤのロングライフを強くアピールすることとなった。
5位でのゴールを果たしたことで、ランキングでは単独3位に。残る2戦で、さらなる上昇も十分望めそうだ。次回のレースは鈴鹿サーキットで10月5〜6日に開催される。
「スタートからブレーキが良くて、ほぼほぼ全部のコーナーで、ブレーキで3台抜いて、2台抜かれるというのを繰り返して、まずひとつ順位を上げられました。その後はチャンスをうかがいつつ、ブレーキの強みはそのままだったので、それでほとんどの車をバックストレートエンドのヘアピンで抜くことができました。予選であとコンマ1秒行けていたら、また違ったレースになったので、そこは残念でしたが、今年やっぱり安定していて、9番から5番まで行けたので、自分としてはいいレースができたと思います」(中山選手)
「応援ありがとうございました。なんとか後半追い上げのセットアップがうまく行って、きっちり何台も追い上げることができましたが、まだ予選の順位が悔やまれますね。それとひとつ前にいた吉田選手が2位だったので、前半勝負にしたら、そういうところに行けたのかな、とも思います。次回はまた予選5番手以内を目指して、また頑張りますので、よろしくお願いいたします」(高橋エンジニア)
「圧巻でしたね、すごかったです。予選9番手から4台も抜いて、5位まで来るのは本当にすごいと思います。自分の仕事としては、普段やっている業務は『丁寧に素早く』が求められると思いますが、サーキットではどちらも、丁寧にはもちろんですが、より素早くやることで、次のレース、スムーズに行けると思うので、そういったことが大事だと意識して行動しました。また機会があれば、やりたいです」(田村メカ)
「サーキットに来たのが初めてですが、予選の9番手から5位まで上げる中山雄一選手がすごくカッコよく見えました。初めてなので、分からないことが多い中、経験のある方々に教えていただいて仕事もできたので、なかなか楽しかったです。スポーツカーより大きい車の方が好きだったのですが、このレースウィーク通じて、『GR 86がいいなぁ』と思いました。もし、呼んでいただけたら是非! 予選、決勝を通じたレースは、見ていて面白かったです」(洞下メカ)