/ レースレポート

日曜日は雨になるとの予報は、意外にも早朝までにやんで覆され、その後もサーキット上空には雲が浮かんでいましたが、なんとか雨が落ちることなく、決勝はドライコンディションで競われました。気温、路面温度とも若干下がったとはいえ、まだ暑く厳しい状況であるのは変わりありません。

IBARAKI TOYOPET GR86をドライブする中山選手は9番手からスタートを切り、オープニングラップのうちにひとつポジションを上げます。その後も前を行く車両に遅れをとることなく続き、チャンスを待ちます。そして６周目には7番手、７周目には6番手へと順位を上げることに。勢いに乗る中山選手は、８周目には5番手まで浮上します。

しかし、このバトルの間に4番手との差は4秒にまで広がってしまいましたが、やはり後半のペースは誰より速い！　やがて後続を引き離しつつ、最後は2秒半にまで詰めて意地を見せることとなりました。

3戦連続の表彰台獲得こそ果たせませんでしたが、4ポジションアップを果たして5位でゴールした中山選手は、ランキングでも単独の3位に。残るは2戦、もうひとつ上げてくれることも、決して夢ではありません！

第７戦は鈴鹿サーキットで、10月5〜6日に開催されます。引き続き中山選手とIBARAKI TOYOPET RACING TEAMの活躍をご期待ください！

「目の前にいた吉田（広樹）選手が、2位まで行ったことを思えば悔しいですけど。でも、スタートからブレーキが良くて、ほぼほぼ全部のコーナーで、ブレーキで3台抜いて、2台抜かれるというのを繰り返して、まずひとつ順位を上げられました。その後は周りのペースが最初から良くなくて、『いつ仕掛けようかな』という感じではあったんですが、自分のタイヤ持たれそうな感じもあったのでセーブしつつ、チャンスをうかがって。ブレーキの強みはそのままだったので、それでほとんどの車をバックストレートエンドのヘアピンで抜くことができました。予選で後コンマ1秒行けていたら、また違ったレースにあったので、そこは残念でしたが、今年やっぱり安定していて、9番から5番まで行けたので、自分としてはいいレースができたと思います。今年はすごく調子いいので、鈴鹿はまた新しいブリヂストンのタイヤがどういうマッチングを見せるのか、そこにどう車を合わせるかだと思うんですけど、いいレースができているので、自信持って臨みたいと思います」（中山選手）

「応援ありがとうございました。なんとか後半追い上げのセットアップがうまく行って、きっちり何台も追い上げることができましたが、まだ予選の順位が悔やまれますね。それとひとつ前にいた吉田選手が2位だったので、前半勝負にしたら、そういうところに行けたのかな、とも思います。次回はまた予選5番手以内を目指して、また頑張りますので、よろしくお願いいたします」（高橋エンジニア）

「圧巻でしたね、すごかったです。予選9番手から4台も抜いて、5位まで来るのは本当にすごいと思います。自分の仕事としては、普段やっている業務は『丁寧に素早く』が求められると思いますが、サーキットではどちらも、丁寧にはもちろんですが、素早くやることで、次のレース、スムーズに行けると思うので、そう言ったことが大事だと意識して行動しました。また機会があれば、やりたいです」（田村メカ）

「サーキットに来たのが初めてですが、予選の9番手から5位まで上げる中山雄一選手がすごくカッコよく見えました。初めてなので、分からないことが多い中、経験のある方々に教えていただいて仕事もできたので、なかなか楽しかったです。スポーツカーより大きい車の方が好きだったのですが、このレースウィーク通じて、『GR 86がいいなぁ』と思いました。もし、呼んでいただけたら是非！　予選、決勝を通じたレースは、見ていて面白かったです」（洞下メカ）