TOYOTA GAZOO Racing GR86 /
BRZ Cup PROFESSIONAL Series Round 5
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの第5戦決勝レースが、十勝スピードウェイで8月25日(日)の午後に開催され、IBARAKI TOYOPET RACING TEAMからプロフェッショナルシリーズに出場した中山雄一選手は3番手からスタートひとつ順位を上げ、その後もバトルを繰り広げて2位でゴール。2戦連続で表彰台に立ちました!
2024年8月25日 十勝スピードウェイ(北海道) | 中山雄一 第5戦決勝 2位
予選が行われた土曜日は、北海道らしからぬ暑さに見舞われましたが、日曜日は一転し、上空は雲で覆われ、むしろ涼しいぐらい。気温、路面温度ともに10度近く下がっていました。コンディションはそれほど異なっていましたが、アジャストはしっかりできていたようです。
IBARAKI TOYOPET GR86を駆る中山選手は、今回3番手からのスタート。鋭いダッシュで、さっそく1台をかわし、1コーナーにはトップにも並びかけましたが、抜き去るまでには至らず。それでもぴたりと食らいついたまま1周目を終えます。
2周目になると、トップを争うのは3台に絞られ、中山選手は囲まれた格好でしたが、プレッシャーを感じている様子はなく、その後も安定のラップを刻んでいきます。そして残り5周となったところで、トップのタイムを上回るように。ロングライフが持ち味のブリヂストンタイヤ、そして中山選手の粘り強いドライビングが、いよいよ活かされると思われたのも束の間……。
火災が発生してコース脇に止まった車両がいたため、セーフティカー(SC)が導入されてしまったのです。SC先導のまま、チェッカーが振られる可能性もありましたが、最終ラップに解除され、残り1周の超スプリントが繰り広げられます。幸い、3番手の車両はリスタートに失敗したことで、中山選手はトップを追うことだけに専念でき、もちろん諦めることなく走行していきます。随所で攻めた中山選手でしたが、このコースは抜きどころが少なく。抜き去ることはできず。それでも2位でフィニッシュし、2戦連続で表彰台に立つことになりました。
第6戦は岡山国際サーキットで、9月14〜15日に開催されます。3位、2位と来たからには、今度こそ目指すところは、もはや言うまでもありません。中山選手とIBARAKI TOYOPET RACING TEAMの応援を、引き続きお願いいたします。
「今シーズン、あんまりいいスタートができていなかったので、練習中からけっこうリスク背負うような練習をしていましたが、それがうまく決まったという感じでした。1コーナーにはトップの真横まで行きましたが、位置的にも抜けないな、という感じだったので、2番手キープに切り替えて、そこから最初のうちはDLが速くて、もうちょっとプッシュするとタイヤがダメになっちゃうと思って抑えながら走っていたんですが、最後の6周ぐらいから、こっちのグリップダウンも止まって、このペースなら、最後まで行けるなというところまで来たので、ペースアップしようと攻め始めたところでSCが入ってしまいました。残り2周のところで、いい争いできたかなという想定でしたが、ダメでしたね。最終ラップもかなり攻めましたが、抜くところまではいかなくて。でも、連続で表彰台を獲れているので、いい流れで来ているし、今回ダンパーを換えてきたのが、うまく機能しているなというところが、結果としても表れたので、シーズン後半、いい流れで、このまま進んでいきたいですね」(中山選手)
「初表彰台を獲ったのが、去年のここ十勝だったので、相変わらず優勝しか見ていなかったですし、あとはタイヤが変わって、それに合わせ込むセットで調子良かったので、このままの流れを作りたいと思ったんですが……。やっぱりDL勢が、そこに壁を作っていたなという感じではありましたので、もうちょっといい感じで岡山ではセット合わせて再チャレンジできたらな、と思うので、よろしくお願いします。雄一くんが『このコースは自分のドライビングに合っている』というので、そこの利点は活かしきれたと思いますが、敵はちょっと強かったというところですね。また次回、優勝目指して頑張ります」(高橋エンジニア)
「サーキットは初めてです。いや〜、すごかったですね。『すごい!』としか言いようがないですけど、モータースポーツには少し興味がありまして、間近で見られて光栄です。日頃の仕事にも、スピードですとか連携ですとか活かせると思いましたので、そのあたりは良かったですね。自己採点ですか? 全然点数つけられないぐらいで(笑)。でも、また機会あれば、やってみたいです」(村田メカ)