TOYOTA GAZOO Racing GR86 /
BRZ Cup PROFESSIONAL Series Round 2
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの第2戦決勝レースが、オートポリスで6月16日(日)に開催され、IBARAKI TOYOPET RACING TEAMからプロフェッショナルシリーズに出場した中山雄一選手は16番手からスタートし、オープニングラップで4台をかわし、その順位を守って12位でゴールしました。
2024年6月15~16日 オートポリス(大分県) | 中山雄一 決勝 12位
第1戦のスポーツランドSUGOでは予選8番手から4位フィニッシュ。今回は予選16番手からのスタートとなりましたが、何台をかわしてどこまで順位を上げられるかが注目されました。
オートポリスは朝から雲が多いものの雨の気配はなく、午後の決勝を迎えました。気温は23度、路面温度は41度と朝に比べて路面温度は上がっていますが、西風が強く路面温度の上昇を抑えています。ドライコンディションでの決勝レースは10周での戦い。14時06分、注目のスタートで中山選手はオープニングラップで4台をかわし12番手に順位を上げることに成功しました。
しかし序盤は団子状態の超接近戦で思うような走りができません。レース後半には路面温度が上がりライバルメーカーのタイヤが厳しくなると予想されていましたが、空には雲が多くなかなか路面温度が上がらず、序盤は睨み合いのような息詰まる状態が続きました。3周目には5台による8番手争いとなり4周目には6台による9番手争いへと変化しますが、各車両の差はほとんどなくプロフェッショナルクラスのドライバーにミスもありません。
8周目には7台による9番手争いとなり、その上位2台にはトップ10ゴールのポイントが付与されますが、そのグループの中団にいる中山選手は動くに動けない状態が続きました。上位争いではバトルが演じられた終盤も9番手争いに変化はなくそのままで、1秒831の間に6台がひしめき合ったままチェッカー。中山選手は12位でレースを終えました。
次戦、シリーズ第3大会は7月13〜14日、富士スピードウェイが舞台となります。中山選手にとってホームコースでの一戦です。IBARAKI TOYOPET GR86ともども、引き続きの活躍をご期待ください!
「スタートで順位を4つ上げることができました。レース後半が勝負だなと思い最初はタイヤを温存していたのですが、意外と後ろからのプレッシャーも多くしっかりタイヤを守ることができませんでした。ライバルメーカーのタイヤももっとタレると思っていたのですがそうはならず、自分のペースはいいんですがストレートで伸びず、追いつくと離されるという感じでうまく抜くまでにはいきませんでした。次の富士は2連戦と重要な戦いになると思います。富士は昨年優勝していますが、みんなレベルアップしていますから、一度テストをしてしっかり準備して臨みたいと思います」(中山選手)
「全体的にはライバルメーカーのタイヤが頑張ってきたので、予選では押し出された感じにはなりました。決勝でもグリップが上がったのにその恩恵に授かれなかったのは、クルマにへたりが出てきているのも大きいのかなとは思います。次の富士の前に準備している新車と今のクルマの2台でテストをして、どちらが良いのか決めてから富士に入ろうと思っています。次は結果につなげられるよう頑張ります」(高橋エンジニア)
「初めてこういうレースのピットに入れて、レースならではの緊張と高揚を感じることができてすごくいい経験になりましたし楽しかったです。チームワークもすごかったですし、いつもの仕事の現場に戻ってからも、この経験を生かして仕事に生かしていければいいなと思います。普段働いているのは忙しいお店なのですが、初心に戻って頑張りたいと思います」(つかだメカ)
「緊張感がある中で作業して大丈夫かなという不安もあったのですが、最後まで気を抜くことなく作業ができて良かったと思います。最初は自分が何をすればいいのかというのが分からなかったのですが、2日目あたりから自分が何をするべきかということを考えて行動できたのでそれは良かったかなと思います。とてもいい機会をいただけました」(ぬまもとメカ)
「自分のアタック自体はミスなくしっかり攻めきれたなという感じで、練習中からいろんなトライをしていた中でこの走りがベストだろうなという走りはできたと思います。ニュータイヤの時のタイムが出ないという課題がずっとあったのですが、予選で解決できないままでした。路温が高い時はまわりとの差は少ないのですが、路温が低いと差が開いてしまうという状況は金曜日の走行と似ています。昨日(土曜日)は暑かったので差は縮まりました。なので、この予選が涼しくなってしまったのは残念に思います。晴れていれば多少路温は上がったのでしょうが……。決勝は混戦の16番手という厳しいところからのスタートですが、今までのレースで順位を落としたことは一度もなく全部(順位を)上げて終われているので、しっかり自分のペースを作ってレース後半にしっかり追い上げられるように、(入賞の)10位までは上げたいですね」(中山雄一選手)