TOYOTA GAZOO Racing GR86 /
BRZ Cup PROFESSIONAL Series Round 1
表彰台にはあと一歩及ばずも、予選8番手から決勝では4位に
終盤に見せたオーバーテイクショーに、今年は“狙える”確証を得る!
2024年5月12日 スポーツランドSUGO(宮城県) | 晴れ/ドライ 13周(31台) | 中山雄一 予選8番手/決勝4位
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの第1戦決勝レースが、スポーツランドSUGOで5月12日(日)に開催され、IBARAKI TOYOPET RACING TEAMからプロフェッショナルシリーズに出場した中山雄一選手は8番手からスタートし、後半に相次いで見せたオーバーテイクショーによって4位を獲得しました。
新型車両によって争われるようになった、GR86/BRZ Cupも今年で3年目。各チームともデータやノウハウを積み重ねたことによって、マシンのセットアップは格段に向上。「IBARAKI TOYOPET GR86」も例外ではなく、昨年の最終戦で優勝を飾ったばかりか、中山選手は今回の予選でトップからコンマ3秒差ながら8番手となったことで、それは実証されています。より激しく、厳しい戦いとなるのは覚悟の上です。
コンディションにも恵まれた、決勝レースは13周での争い。中山選手はそつなくスタートを決め、まずはポジションキープで1コーナーに飛び込んだ後、ヘアピンで1台を抜いて、まずは7番手で1周目を終えます。しばらくは様子見の形だった中山選手ですが、ライバルメーカーのタイヤは後半が厳しくなると予想し、あらかじめ後半重視のセットを施していました。
この目論見が大成功。9周目に1台を、11周目にまた1台を、いずれもヘアピンで抜き去ります。さらに12周目には、もう1台を最終コーナーでパス! これで4番手に浮上し、もう少しで表彰台でしたが、前の車両にはコンマ3秒届かず。それでも開幕戦を4位で終えることとなりました。
次なる戦い、第2戦はオートポリスで6月16日に開催されます。中山選手とIBARAKI TOYOPET RACING TEAMの応援、引き続きお願いします。
「前の方の車は後半ペースが落ちるだろうな、というところを見据えて、後半勝負のセットアップで行って、そのとおりになりました。最後、かなり元気になってガンガン行けたので、あと5周あったら優勝だったなって(笑)。スタート順位がもうちょっと前だったら、もっと行けましたね。それが課題ですけど、最低限いいレースができました。水曜日から練習始めて、いろんなコンディションで走れて、エンジニアやメカニックと協力しあって、とりあえずレースの強さを見せられました。昨日立てた目標よりも高くて、10ポイント獲得できて、全戦10ポイントだと80ポイントで、だいぶいいランキングになるので、そういうふうに考えていきたいなと思う中では、とりあえず良かったです」(中山雄一選手)
「雄一くんとは、いつも5番手以内というところを予選で目指していましたが、悔しい思いをしつつ、それに合わせた決勝への作戦を昨日から練っていまして、それがちゃんと発動できたと思っています。『まぁ、少なくても5位は獲れるよね』というところからのスタートだったので、プラスアルファ行けたのと、あと天気がもっとカンカン照りだったら、余裕で3位まで行けたのかなと思っていますけど、そこも次回は読めるように、ポテンシャル上げていきます。これからも応援よろしくお願いします」(高橋エンジニア)
「レースウィークとしては長かったんですが、レースはあっという間に終わって、心がまだ落ち着かないというか、そういう気持ちです。中山さんが狙いどおりの走りをしていて、前の方たちが後半タレて来るから、『後半の10周ぐらいが狙い目』と言っていて、そのとおりの展開になって、本当にすごいなと思いました」(住谷メカ)
「仕事では学べないことや、経験できないことが今回の研修で学べたので、とてもありがたいと思いました。8番スタートだったので、そこから4台も抜かすという行動がすごいと思いました。とてもやりがいのある週末でした」(木名瀬メカ)